物忘れが激しくなると探し物が増えます。探すために時間を浪費し、見つかっても見つからなくても疲れます。
このようなことをテーマに、以前も書いたことがあります。調べたら6年半前のブログでした。
日頃の探し物で多いのは、最近ではスリッパです。
冬になると裸足でフローリングを歩くのが冷たくて履くのですが、脱いだスリッパをよく見失います。
脱ぎ捨てる場所は、ソファーかイスの周囲か、風呂か玄関に決まっていますが、それがなかなか見つからない。
理由は2つ。探し方が不十分か、愛犬・花ちゃんがどこかに持って行ってしまったか。
最近経験したのは前者。最初の探し方が悪いと、後に見つけるのがとても困難になるという典型例でした。
書斎の机の下に脱ぎ捨てたスリッパは、まさかと思いながらも2度目にそこを探したら、見つかりました。
すでにその場所は探したという記憶が邪魔をして、なかなか2回も探そうとは思わなかったのが、敗因。
一度捜索を受けた場所に死体を移し替えて隠すという完全犯罪も、似たような心理を応用したものでしょうか。
最近放送されたドラマ『相棒』(第1・2話)でも登場したトリックです。(すみません、ネタバレ展開中です)
死体が見つからない事件で、敢えて住宅の基礎を掘り返して捜索したのは、移し替えを誘導したものでした。
「いったん調べの入ったここ以上に安全な場所はない」
これは、トリックを見破った杉下警部が、犯人に告げたセリフです。
でも多くの視聴者が第1話の途中から、このトリックを予想してたんじゃないでしょうかね。
だって、刑事コロンボ『パイルD-3の壁』とまったく同じ展開ですから。あれも、基礎工事でした。
確認のため、録画してある刑事コロンボを観てみました。ラストでコロンボ警部が犯人に告げたセリフは、
「アンタに欲しいのは、間違っても見つからない場所だ。それには一度捜査を受けた所がうってつけだ」
ここに隠したら完璧、と思うような隠し場所が急に現れたら、まず、怪しむことですね(犯人目線)。
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