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「全て私の責任です」

アメリカンフットボールの定期戦で、日本大の選手による反則行為によって関西学院大の選手が負傷した問題。
日大の内田正人監督が今日、辞任を表明し、負傷した選手や保護者に謝罪しました。
内田監督は、大阪空港で取材に対してこう述べました。
「監督を辞任いたします。弁解もいたしません。一連のこの問題は全て私の責任です」
「全て私の責任です」
表現は潔いですが、実に狡猾ですね。自分は反則を指示していないとはひと言も言っていません。
しかし、選手の勝手な反則行為ではあるが自分が責任を負うのだと、そう思わせるような言い回しです。
「弁解もいたしません」
これも表現は潔いですが巧妙。弁解しないというのは、つまり説明する意志はないということです。
全責任を負うと言ってるのだからそれで十分だろう、という態度です。
このような「自分に落ち度はないが、責任はとる」みたいな偉そうな表現は、政治家がよく使いますね。
誠意を感じない責任のとり方は、人の心に響きません。
「私はあの後、注意しておりません。私の責任です」
これも内田監督の発言。反則行為を犯した選手に、何も注意しなかったことに責任を感じているとのこと。
そのような小さなことへの責任に矮小化しようという意図が、見て取れます。問題はそこじゃないでしょう。
少なくとも今日の時点では、内田監督の発言には誠意を感じませんでした。さて、続報はどうなる?

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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