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インフル流行かなり早い

インフルエンザが、全国的な流行期に入ったようです。過去20年では2番目に早いペースとか。
その1番早かったのは、2009年の「新型インフルエンザ(AH1pdm09型:H1型)」大流行のときです。
現在流行中のインフルエンザのウイルス型は、ほとんどがA型。しかも「H1型」のようです。
近年のA型インフルは、「AH3型(H3型:A香港型)」と「H1型」が交代で流行するパターンでした。
4年前は、1月から「H1型」の流行が始まり、その後B型は出ましたが「H3型」は出ませんでした。
3年前は、11月から3月頃まで、ほぼ「H3型」一色でした。
ところが2年前からは、両方の型のA型インフルエンザが、1カ月程度の時間差で流行するようになりました。
2年前も昨年も、12月から「H1型」が流行し始め、1月以降は徐々に「H3型」に変わるパターン。
シーズン途中で両方の型の流行が混在し、全体としての流行のピークは1〜2月にひとつでした。
さて、今シーズンも「H1型」から流行が始まっていますが、過去数年と比べて1カ月以上早いですね。
もしも「H3型」の流行が例年通り1月以降に始まるとすれば、A型流行のピークが2つになるかもしれません。
2つのA型インフルエンザが間隔を空けて流行すると、全体としてかなり長期間の流行になるかもしれません。
1シーズンに2回罹患してしまう人が増えたり、学級閉鎖の日数が増えたりする可能性も出てきます。
残念ながら、一方のA型に罹っても、もう一方のA型インフルエンザの免疫は獲得できません。
両方の免疫を同時に獲得できるのはワクチン接種だけです。ワクチンだと、B型の免疫も付くのでオトクです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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