MENU

「Go To キャンペーン」って全部、制度設計がダメ

「1万円以上のご利用で、千円分のポイントを差し上げます」みたいな店は、よくありますが、
「利用金額がいくらでも、千円分のポイント還元します」っていう店、ある? あったらバカですね。
ところが国が始めた「Go To イート」では、そのようなバカみたいな制度設計になっているようです。
そこにつけ込んで小金を稼ぐ「錬金術」は責められませんよ。制度を上手に利用しているだけですから。
私が学生だったら、血眼になってGo To 錬金術に励んだかもしれません。そういうの好きでしたから。
とは言え、グルメサイトに送客報酬を支払わなければならない飲食店が、結果的に被害に遭うわけです。
Go To 錬金術はたとえ合法的だとしても、決して褒められた行いではありませんね。
農水省はこの事態を、当初から想定していたとうそぶいていました。経済を回す効果はあるのだと。
しかしさすがに非常識だとわかったのか、ここに来て「錬金術封じ」に舵を切りました。
付与ポイント以下の利用金額の場合は、ポイントを付与しない方針に変更とのこと。そんなの当たり前じゃん。
政府の「Go To キャンペーン」は全般に、国民を待たせた割に完成度が低く、バグだらけです。
その制度の陰で儲けているのは、一部の広告代理店やグルメサイトだという構図も、だんだん見えてきました。
もうホント、火事場泥棒だらけじゃないですか。そんな日本の社会経済構造には、まったくムカつきます。
コロナ禍で困窮している人や企業を救済する制度のはずなのに、第三者ばかりが儲かる仕組みなのですから。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次