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PCR検査を断られる以前に、保健所に電話がつながらないのですが

新型コロナウイルス対策で、大臣らが異口同音に述べているフレーズがありますが、正誤表を付けておきます。
(誤)「引き続き、先手先手の対応を進めていきたい」
(正)「引き続き、後手後手の対応を許して頂きたい」(笑)
政府は今日、全国の学校の臨時休業を要請しました。ちょっと遅かったけど、まあ大胆な決断だとは思います。
しかし突然の休校は、学校や生徒やその家族のみならず、家族の職場にまで影響が及ぶ一大事です。
いくら対策を進めたとしても、どうしても「クラスター」になってしまうリスクが高いのが、医療機関ですね。
なぜならそこは、咳や熱など怪しげな症状の方が、わざわざ集まる場所だからです。
政府の基本方針では、今後患者数が大幅に増えた場合、一般の医療機関でも患者を受け入れることになります。
しかしそこで医師が患者に濃厚接触してしまえば、その後の診療を中止しなければなりません。
ヘタをすると当院のような医療機関では、患者を一人診察するたびに、2週間ほど休診することになりますね。
それ以前に、いま診察している風邪の患者さんがすでに、新型コロナウイルス感染者である可能性もあります。
新型コロナは風邪のような顔をしてやって来ます。院内では風邪として診察し、処方を行う事になります。
ほとんどの方はそのまま治るわけですが、一部が肺炎になり、そうこうするうちに重症化します。
最終的にPCR検査で新型コロナだと判明すると、どうしてもっと早く診断できなかったのかと問題になります。
診断が付くまでの間に医療機関を「たらい回し」にされた、などと書き立てるメディアも出てきます。
そのような危険を避けるためにも、早め早めに保健所に相談するしかありませんが、これが大変なのです。
まず、電話がつながらない。今日も相談センターの2つの番号に電話しましたが、何度かけても話し中。
裏技を使ってどうにかつながりましたが、結局、PCR検査の対象外との判定でした。でしょうね。
本格的な流行期に突入したとき、PCR検査が受けられるかどうか以前に、はたして電話がつながるんだろうか。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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