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「国民の疑念は招いていない」と、アンタが言うな

歴代の総務大臣らがNTT幹部と会食したようですが、皆さんおおむね、似たような釈明をしています。
高市早苗氏は、「割り勘にするか全額を自身が負担する対応を徹底していた」ので接待は受けてないと言い訳。
野田聖子氏は、「プライベートの会合という認識だったので、接待という認識はなかった」と述べました。
武田良太・現総務相は、「国民の疑念を招くような会食や会合に応じたことはない」の一点張り。
すみませんが、疑念を招いたかどうかは、国民が決めることです。そして現に、国民は疑念を抱いています。
高市氏も野田氏も、あわてて「差額」を返金したようですが、それこそ、墓穴を掘ったようなもの。
割り勘というのは形だけで、実質的には接待だったことを認識していたことの表れです。
数百万円とか数千万円とかの金額ならともかく、どうして数万円得する程度のケチな過ちを犯すのでしょう。
仮に政治家はノラリクラリで逃げ切ることができても、官僚はそれで将来を棒に振ってしまいます。
「国民の疑念を招かない」=「李下に冠を正さず」ですよ。どうしてみなさん、それができないのか。
でも、「国民の疑念を招くようなことはしていない」と釈明する方はまだ、比較的善良な人かもしれません。
本当に悪質な方ならたぶん、「国民の疑念を招いてしまいました」という言い訳をするでしょうから。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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