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「5種混合ワクチン」定期接種へ

「5種混合ワクチン」の導入が決まりました。来年4月から、子どもの定期接種に組み込まれることになります。
「5種」とは、「4種(百日咳・ジフテリア・破傷風・ポリオ)」に「ヒブ」を加えたものです。
乳児の定期接種はいま、満2カ月から「4種混合+ヒブ+肺炎球菌+B型肝炎+ロタ」の同時接種で始まります。
注射が4本と、飲むワクチン(ロタ)が1つです。
5種混合を使えば、注射が3本に減らせます。
これで赤ちゃんの苦痛は4分の3に減り、大泣きする時間も、接種に要する時間も、短縮することでしょう。
5種混合ワクチンには、阪大微研製とKMB製の2種類あります。効果は同じ(はず)ですが、違いもあります。
ゴービック(阪大微研)】
前にも書いたように、同社の4種混合が「テトラビック」なのに、5種混合は「ペンタビック」じゃない。
その命名には納得しかねますが、ワクチンそのものは調整不要でそのまま接種できる点がいいですね。
【クイントバック(KMB)】
同社の4種混合が「クアトロバック」なので、5種が「クイントバック」という命名は、リーズナブル。
しかし、使用時に4種混合ワクチンでヒブ乾燥製剤を溶解するという、一手間が必要です。
県産品なので応援したいところですが、この「用時溶解」の作業がたぶん、面倒になるでしょうね。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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