インフルエンザの流行は、鈍化しているのでしょうか。
例年よりもかなり早く流行し始めた今シーズンですが、その分、収束も早いように見えます。
実際に、熊本県の定点あたり報告数は、第44週(10/26~11/1)では8.06と、3週連続で減少中です。
全国的にも同じ傾向が見られ、当院の陽性診断数も第44週は7人でした。
しかし当院の場合、11/2~5の陽性診断数が13人に急増しており、流行の「再燃」も疑われます。
いったん収束した後に別の型の流行が始まり、全体として「二峰性」の流行となる可能性もあります。
たとえば昨シーズン。25年末はA型(H3)が流行して収束、26年初からはB型の流行が始まりました(下図)。
さて今シーズン。現在の流行株はほぼA型(H1)です。2009年に「新型インフル」として登場した株です。
このように、A型の株は隔年で交代して流行するようで、2年前の主流はA型(H1)でした。
現在流行しているA型に罹患した場合でも、B型の免疫は獲得できていません。
また2023/24シーズンのように、同じシーズン内に2つの型のA型が同時に流行することもあります。
ワクチンには、A型(H3N2)・A型(H1N1)・B型(ビクトリア系統)の、3つのウイルス抗原が含まれます。
すでにインフルエンザに罹ってしまった方も、ワクチンが未接種であれば、これから接種する意味はあります。
(図は、昨シーズンの週別インフルエンザウイルス分離・検出報告数)

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