ANAにもJALにも「ステータス」という、言うなれば「お得意さんの序列制度」があります。
ステータスに応じてサービスや優遇が得られるわけですが、そのためには「貢献(出費)」が必要となります。
他の商売と同様、購買量が多い客が上得意です。航空会社の場合は、多く乗った人がそれに相当します。
ここで「多く乗る」というのは、「長距離乗る」ことと「何度も乗る」ことの、両方の意味を含みます。
ANAでは、基本的には1年間に搭乗した距離をおもな評価基準として、翌年のステータスが決められます。
一方でJALは、乗った距離だけではなく、回数も重視して評価する考え方です。
このような制度の違いから、ANAとJALでは、ステータスを得るための効率の良い乗り方が異なってきます。
ANAでは長距離搭乗が好まれる傾向がある一方で、JALでは頻回搭乗の方が稼げるというわけです。
そのJALが期間限定でポイント2倍キャンペーンをしたら、一部路線に予約が殺到したのは当然のことです。
とくに、短距離の離島路線に何度も乗ると効率が良く、例えば琉球エアーコミューター(RAC)運航の、
「那覇→宮古→多良間→宮古→石垣→与那国→石垣→宮古→多良間→宮古→石垣→宮古→那覇」
という12便を1日で乗り、那覇に宿泊してその12便を何日も繰り返す、という異常な旅程がオススメだとか。
多くの人がそんなことをするものだから、島民が搭乗できなくなってしまい、ついに社会問題になりました。
JALは、増便したり、機材を大きくしたり、予約者に変更を頼んだり、キャンペーンを中止したりしています。
でも思うんですけど、JALはどうして搭乗回数を重視しているんでしょうね。その発想がわかりません。
例えば飲食店なら、毎日コーヒーだけ飲みに来る客より、時々フルコース食べに来る客の方が良いでしょう?
(図は、琉球エアーコミューター(RAC)が運航する9路線)

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