帯状疱疹を防ぐための「ブースター効果」とは

NHKの『あしたが変わるトリセツショー』で、今日は帯状疱疹を取り上げていました。

この番組は、かつての『ガッテン!』(さらに遡れば『ためしてガッテン』)の後継番組ですね。
だんだんとつまらなくなってきてるので、MCが石原さとみじゃなければ見ないところです。
いや、市村正親の時も見てましたが、それは、いつ石原さとみが復帰しても対応できるようにするためです。

当ブログで3年半前に「帯状疱疹予防策としての「水痘パーティー」の勧め」と題して書いたことがあります。
水痘ワクチンの普及によって水痘が減り、「ブースター効果」が減ったのが帯状疱疹増加の原因だと。
なので、水痘のお子さんが居たら皆で接触して免疫を分けてもらいましょうと、そんな趣旨の提案でした。

そうしたらある方から、次のようなコメントをいただきました。
「パーティーを推奨する根拠がわからない。もっと信頼できる医療機関の声明を添えるべき」

根拠としたのはLancetの論文だと私は返信しましたが、最初のブログでそこまで書いておくべきでした。
あるいは、ブースター効果についてはもっと丁寧に説明しておくべきでした。

今日の番組でも、ゲストの皮膚科医が、水痘患者への接触によるブースター効果について言及していました。
しかしできればもっと踏み込んで、水痘患者がいたら近づきましょう、ぐらいまで言って欲しかったですね。

いまの子どもたちは、ワクチンの接種によって水痘にはほとんど罹患しなくなっています。
しかし理論上は、ワクチン接種後の方も、ワクチン株による帯状疱疹になり得ます。
自然感染後でもワクチン接種後でも、水痘患者への接触によるブースター効果は、帯状疱疹予防に有効です。

(写真は、今夜の『あしたが変わるトリセツショー』の番組紹介)

©NHK

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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