グアム島で発見された、元日本兵の横井庄一さんが、日本に帰還したのは、44年前の2月2日。
テレビでそう言っていました。あれって真冬でしたっけ。横井さんの常夏な格好のイメージと、合いませんね。
今朝見たニュース映像の中で横井さんは、「恥ずかしいけれど、帰って参りました」と言っていました。
この言葉が、私の記憶する、横井さんの帰国第一声とは、少し異なることに疑問を感じました。
なぜなら、流行語にもなった横井さんの名言は、「恥ずかしながら、帰って参りました」だったからです。
たしかに、帰国会見の映像では、「恥ずかしながら、生きながらえておりました」と発言しています。
つまり第一声は「恥ずかしいけれど」だったのが、後に「恥ずかしながら」に変わったようです。
「恥ずかしいけれど」の方が、横井さん本来の、自然な言葉のように感じます。
それが何度も発言を求められるうちに、言葉が語呂の良い形に洗練され、固定していったのでしょう。
逆に私は診療中に、何度も何度も同じ事を言ってると、自分の言葉に違和感を感じてくることがあります。
ワンパターンの説明事項などを、いつもと同じようにしゃべっているような場合が、とくにそうです。
相手にとっては初めて聞く説明でも、私は何度も繰り返しているので、自分の中では、くどいのです。
だから用語や語尾を、毎回少しでも変えて、できるだけ違う言い回しにしたくなります。そして、噛みます。
私のサービス精神は、たいてい裏目に出ます。
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