MENU

接種後の注意点

ワクチンの接種後には、アレルギー反応などに対する一般的な注意と、各ワクチン特有の注意点があります。
接種後には口頭で注意点をお伝えし、それをミニカルテにも書き、さらに簡単な説明書もお渡しします。
インフルエンザワクチンの場合には、メーカーが作った小冊子があるので、活用しています。
で、その冊子(デンカ生研製)の内容をあらためてご紹介しつつ、多少ツッコんでみたいと思います。
(1)予防接種を受けた後24時間は副反応の出現に注意し、接種後30分以内は特に注意(略)しましょう。
被接種者は、帰宅後は普段の生活に戻ります。24時間注意せよと言われても、どうすりゃいいのでしょうね。
(2)接種部位は清潔に保ちましょう。(略)入浴は可能ですが、過度な運動、大量の飲酒は避けましょう。
入浴の可否は、よくある質問です。飲酒もOK。どの程度まで飲んでいいのかは、自分で考えましょう。
(3)他の予防接種を受ける場合は6日以上の間隔をあけてください
日本独自のローカルルールです。医学的には根拠のない、不便な規則です。
(4)接種した後、注射部位が赤く腫れたり、硬くなることがあります。(以下略)
不活化ワクチンは、局所反応を起こして効く面があるので、腫れたら良く効いたと前向きに考えましょう。
(5)インフルエンザの流行する時期までに接種をすませておきましょう(以下略)
早く接種したら春まで効果が続かないのでは?、という心配をするより、まず、冬場の流行に備えましょう。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次