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飲みかたの多か

「減量できてますか?」と尋ねると、「いやぁ飲みかたの多かですもんねぇ」という返答。
飲み会が多くてなかなか減量できないのですよ、という言い訳ですが、この時節、まあしょうがないです。
ここで「飲みかた」というのは、飲む方法や作法・流儀の意味ではありません。
熊本の方言で、飲み会(宴会)のことを「飲みかた」と言います。じゃあ、「かた」って何?
日本国語大辞典によれば、「動詞の連用形また動作性の漢語名詞に付いて、それをする意を表わす」とのこと。
これだけだとピンと来ませんが、用例「打ちかたやめ」を見て、少し腑に落ちました。
とは言え、「打ちかた」と「飲みかた」の「かた」がまったく同じ意味には思えません。
「打ちかたやめ」とは射撃をやめさせる際の号令です。つまり「打ちかた」には現在進行形の意味があります。
「飲みかたやめ」と言った場合は、早飲み大会の制限時間が来たときの号令のようなニュアンスがあります。
つまりこの場合の「飲みかた」は、飲むことの進行形を現しており、宴会という意味ではなさそうです。
一方で、今日のテーマの「飲みかた」は、宴会の意味ですから、また別の「かた」があるのでしょう。
いろいろ調べても、しっくりくる答がみつからないので、「飲みかた」の言語学的(?)分析は終了。
それにしても、飲みかた(飲み会)を「外飲み」の意味で言うのであれば、私はそれが極端に減っています。
旅行中を除けば、外のみするのは年に数回以下です。勤務医時代だったら、この時期は大変でしたけどね。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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