「早っ!」
診察室で緊張して固くなっている子どもが、スムーズに診察が終わった瞬間に、こう言いました。
イヤな検査や痛い処置もなく診察が終わり、ほっと安堵感から出てきた、いかにも今風の言葉ですね。
思いのほか早かったことを大げさに驚いて見せる、テレビ等でよく聞く表現です。私も時々、口にします。
驚きを表す言葉は、短く瞬時に発音できるものほど、そのホットな気持ちを強く表現できるのでしょう。
「寒いっ!」よりも「寒っ!」、「スゴいっ!」よりも「スゴっ!」なのです。
このような表現は「語幹用法」の範疇に入るのかもしれませんが、「い抜き言葉」と呼んでもいいですかね。
たとえば「ら抜き言葉」は、すでに市民権を得つつあります。
単に短くて言いやすいだけでなく、尊敬や受け身と可能表現を明確に区別できるという利点があるからです。
「い抜き」にそのようなメリットはありませんが、い抜き言葉には勢いがあるのが特徴です。
「言葉のゆれ」はおおむね発音しやすい方向に向かうので、い抜きもやがては一般化するかもしれません。
あ、待てよ。本来の「い抜き言葉」は、「書いている」→「書いてる」のような表現のことでしたっけ?
文字数を減らせるので、原則として1文を1行で書いてる当ブログでは、こっちの「い抜き」は重宝してます。
ということで、何が言いたいのかよくわからなくなりました(いつものように)。寝よっ。
あっ!(と、ガバッと布団から起き上がるイメージで)。「寝よっ」は「う抜き」か。
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