MENU

インフルエンザワクチン、今年は早めに接種を開始できそう

インフルエンザワクチンの接種は、例年10月1日から、ネット予約の受付は9月20日ごろに開始しています。
毎年のことですが、予約受付の開始時点ではまだ、ワクチンの入荷が確定していません。
薬品卸の担当者の、たぶん9月28日〜30日には入荷するという見込みを信じて、見切り発車しているのです。
実際、9月30日にようやく入手できた年もあり、ホントに毎年ヒヤヒヤしてきました。
今シーズンは、コロナとの同時流行に備える意味でも、ワクチンの供給量(製造量)が増える見込みです。
「過去最大だった昨年の使用量と比較すると、約12%多い」なんて厚労省は言ってますが、オカシな話。
今年の「供給量」を昨年の「使用量」と比較するとは、いかにも官僚が考えそうなトリックですね。
今年の「供給量」は昨年の「供給量」と比べて約7%多いと言えば良いのに、どうしても誇大表示したがる。
例年、国内で製造されたインフルエンザワクチンが100%使われることはありません。その理由は、
(1)必要な場所にうまく供給されない:ワクチンが足りない医療機関と、ワクチンが余る医療機関ができる
(2)必要なタイミングで供給されない:供給の出足が遅いので、希望者への接種が流行に間に合わない
需要のある医療機関に滞りなく供給されるとは限らず、あちこちでワクチンの不足と余剰が起きています。
ムダの無い供給が理想ですが、毎日のインフルエンザワクチンの接種者数は、完全には予測できません。
接種予約者数とまったく同数のワクチンだけ入手して自転車操業的に接種するなど、怖くてできません。
インフルエンザワクチンには時々「検定落ち」という地雷があり、いきなり供給が中断したりするのです。
それに、高齢者や予約漏れの方への救済的な接種も必要なので、完全予約制というわけにもいかないのです。
さいわい今シーズンは、製造から出荷までの期間が短縮したので、思いのほか早くワクチンを入手できました。
前述した(2)については、今年は心配無いかもしれません。当院での予約受付も、もうすぐ開始です。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次