高齢者への新型コロナワクチンの接種が進む中で、並行して64歳以下への接種も始まる動きが出ています。
当初規定した優先順位にこだわっていると接種がなかなか進まないことに、国も気付いたわけです。
年齢を問わない「職域接種」が導入されるに至り、自治体接種における年齢制限は意味をなさなくなりました。
もう日本には、他国に輸出できるほどワクチンが十分あるのです。あとは打つだけ。工夫次第です。
「打ち手が足りない」という表現は、いかにも医師(医師会等)が協力的でないようにとられて、心外です。
政府の無策や自治体のヘマが原因で日本の接種率が低いのに、医者のせいにされてはかないません。
足りないのは「接種システム全体のスピード」であり、それを「打ち手」だというから間違って伝わるのです。
予約不要で地下鉄駅などでも接種している米国のようなことが、どうして日本でできないのでしょう。
外国人観光客にも接種してくれるので、ワクチンを打つために日本からハワイに飛ぶ日本人も出始めています。
厚労省は、ワクチンの余剰が発生した場合には、接種券を保有していない者への接種も認めています。
以前は、河野担当大臣の先走り発言のようにとられていましたが、いまは正式な通知文書も出ています。
しかし熊本市では、そのような場合には接種前に市への電話連絡が必要だということになっています。
たしかに、接種券を持たない方への接種は、接種回数や接種間隔に不安が残ります。できれば確認をしたい。
その方の記憶を信じて接種したら、実は回数がオーバーだったとかいうことにでもなれば、大問題ですから。
市に電話したら即座に照合作業をしてくれるというのなら助かりますが、でも実際はどうなんでしょうね。
当院ではまだ、接種のドタキャンや問診段階での見合わせ例は出ていませんが、やがて遭遇するでしょう。
接種券を持たない方への接種を行うことになった場合、市の対応はスムーズか、それとも面倒くさいか。
目次
コメント