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申請書の処理が間に合わない厚労省の苦肉の策

「令和2年度新型インフルエンザ流行期における発熱外来診療体制確保支援補助金」というものがあります。
当院のような「発熱外来」で、インフルかコロナかわからない発熱者を、診療・検査するための支援金です。
とは言っても、インフルなんてまったく流行ってないですけどね。時限を切るための大義名分なんでしょうか。
この補助金には、診療体制を確保したのに発熱患者が来なかった医療機関への「休業補償」的側面があります。
なので、実際に患者を診療すればするほど、その人数に比例して補助が減額されるという仕組みです。
発熱外来に設定した「枠」の時間数や予想患者数等から補助金額を算出して、概算で申請したのが11月のこと。
ところがフタを開けてみると、12月後半から2月前半にかけて発熱外来の受診者が予想以上に多かった。
となると補助金額には大幅な減額が見込まれます。なにしろこの補助金は、前述したとおり休業補償ですから。
そこで、発熱患者数を修正予測して減額した補助金額を計算した「変更申請書」を提出したのが2月のこと。
その申請通りの修正後の補助金が振り込まれるのを待っていたら、昨日の午前3時前にメールが届きました。
これこれの金額を振り込むがよいか、という内容ですが、なぜか変更申請が考慮されていない金額なのです。
今日、厚労省から電話がありました。もう年度内に私の変更申請書を処理する時間が無い、というのです。
なので申し訳ないけど、私の変更申請を無視して、当初の概算申請のままで振り込みます、だと。
補助金やら支援金やらの処理を、なんとしても年度内に終わらせるための、厚労省の苦肉の策のようです。
新型コロナウイルス感染症への直接的な対応に加えて、ワクチンの接種でもますます忙しくなりますからね。
来月には、さまざまな補助金の「実績報告書」の期限が集中しますが、なんなら期限を延ばしてもいいですよ。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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