愛知県警の捜査車両に、Appleの「AirTag」が取り付けられていた件。起きるべくして起きた事件です。
AirTagは、キーホルダーに付けたりカバンに入れたりしておけば、iPhoneでその場所を探し出せる機器です。
500円玉を一回り大きくしたサイズの、白い碁石に似た形状で、通常は専用のホルダーに入れて使います。
私も1個、銀行の物理的トークンと同じキーホルダーにつなげて、常用しているカバンの中に入れています。
これはつまり、使った後のトークンの置き忘れを関知することと、カバン自体の紛失・盗難に備えたものです。
しかし本来の使い方ではなくストーキング等の目的で悪用できることが、発売当初から問題視されていました。
他人の衣類やカバンや車などにこっそり入れておけば、その位置を追跡できるからです。
「AirTagは、不要な追跡に使われないように設計されています」とAppleは言いますが、完璧とは言えません。
(1)一定時間以上近くにある他人のAirTagは、iPhoneが自動検出して警告を表示し、AirTagが音を鳴らす
(2)このアラートは、そのAirTagが持ち主から離れた時だけ有効になる
自分がiPhoneなら良いですが、Androidでは特定のアプリを使って能動的にAirTagを探す必要があります。
なのでAndroidユーザーは、悪用に気付きにくいわけです。さて県警捜査員はどっちを使っていたのでしょう。
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