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マイナ保険証の「紐付け間違い」

マイナ保険証に他人の情報が登録されていたという「紐付け間違い」事案が、波紋を広げています。
健康保険の運営者のデータ入力ミスが原因だそうですが、同様のケースが7,300件余り確認されたとのこと。
個人情報の根幹に関わるマイナンバーカードでも、事務作業のうっかりミスで、こんなことが簡単に起きます。
世の中は大騒ぎになっていますが、でも私に言わせるなら全然想定内。予想通りの出来事です。
どんな情報であれ、データ入力には手作業が介在します。所詮人間のやることですから、どこかで間違います。
もちろん、チェックシステムを改善すべきですが、どっちみち人為的ミスを完璧に防ぐのは無理でしょう。
医療機関は、マイナ保険証をオンライン資格確認システムのリーダーに通すことで、患者情報を取得します。
資格の有無のほかに保険証情報等を取得できるわけですが、それも大元の情報が正しいことが大前提です。
当院でも、紐付けの間違いではないですが、紐付けの遅れによって誤情報が表示されたことがありました。
保険証の「切り替え」後に情報が更新されるまで10日間を要した事例として、以前書いた通りです。
関連部署の事務作業が追いつかないでしょうから、リアルタイムでの情報更新など原理的に無理でしょうね。
マイナ保険証のセキュリティの強さや正確さや利便性も、運用次第で台無しになるということです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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