搭乗口の変更はあったのか?

ANAの羽田発福岡行きで、搭乗口変更のアナウンスが届かず乗り遅れた、というSNSの投稿が炎上しています。

搭乗口変更は私も何度も経験しましたが、距離が離れているとすごく歩かされて時間もかかるし焦ります。
40番台のゲートがからむと、ヘタしたら1km以上を急いで歩くという惨事にもなります。

変更前の搭乗口付近に1時間前からいたが、変更のアナウンスは聞いていない、というのが投稿者の主張。
賛同する人は、「アナウンスが聞きづらいよね」「ANAには改善を求めよう」という意見を投稿しています。
批判する人は、「ちゃんと聞いてたのか?」「SMSで変更連絡が来たはずだぞ」という論調になります。

実際、搭乗口が変わると、メールとSMSとANAアプリからの通知も届いて、スマホは通知祭りになります。
何度もアナウンスが流れ、ついに全館放送になり、それでも現れない乗客はフルネームで呼び出されます。

ANAのせいで「乗り遅れた」と嘆く投稿者ですが、ANAにとっても最悪の「ノーショー」だったわけです。
おそらく係員たちは、変更前の搭乗口付近を、何度も大きな声で呼びかけながら、かなり探し回ったはずです。
「搭乗口付近で1時間前からアナウンスをずっと聞いていた」という投稿者が、見つからないはずがない。

今回の投稿は、航空ファンやANAファンを強く刺激したため、多くの「有志」が当日の状況を調査しています。
そして当日のその時間帯では、福岡行きの便に搭乗口変更便が「無かった」という情報も出ています。

以上の状況から考えられることは、彼女がまったく関係のない搭乗口の前で待っていた、という可能性です。
勘違いは誰にでもあります。すぐに認めたら笑い話で済むのに、引っ込みが付かなくなったんでしょうかね。

そんなヘマを防ぐためにも、搭乗口に着いたらまず、ゲート上の液晶画面を確認することです。
そこには行き先や便名だけでなく、遅延の有無や搭乗口変更の情報も表示されています。とても大事です。

(写真は、ある日の羽田49番搭乗口。熊本便は45分遅れ、鹿児島便は90分遅れに加えて搭乗口も変更でした)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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