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「DX加算」はデラックスじゃない

「医療DX推進体制整備加算」についてのお知らせメールが、昨夜厚労省から届きました。
現場では「DX加算」とか「デラックス加算」とか言ってるやつです。
このDX加算は、マイナ保険証の利用率を上げるためのインセンティブで、初診料に上乗せできます。
マイナ保険証の利用率が高い医療機関にはご褒美をあげますよ、という一種のニンジンです。
メールでは、当院の昨年10〜12月のマイナ保険証利用率を、計算して見せてくれました。
この3カ月間のうちの最高値が30%以上であれば、前述した加算は最高値(加算1)を算定できるのです。
29%以下だと加算2,10〜19%なら加算3となります。当院は38%だったので、来月も加算1が取れます。
前に松竹梅だと書いたように、加算1・2・3の点数はそれぞれ、11・10・8点。円でいうならその10倍です。
「110円・100円・80円、運命の分かれ道」というほどの大差は無いですね、あらためて考えてみると。
そうでなくても、元々が小さなニンジンです。イチゴで言うならヘビイチゴ。デラックス感ゼロです。
さらに4月からは、点数が1点ぐらい上がるかわりに、利用率などの算定要件が厳しくなります。
この手のインセンティブは、どんどん複雑怪奇になっていきますね。なるべく取らせたくないのでしょう。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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