帯状疱疹ワクチンの定期接種の「勧奨ハガキ」が、熊本市でもようやく、今年度の対象者に届き始めました。
菊陽町民の私に同様の通知が届いたのは4月でしたから、熊本市はだいぶ遅いですが、お忙しいのでしょう。
最近テレビでも、帯状疱疹の予防接種を勧めるCMをよく見かけます。
「テレビを見た」という問合せも時々受けますが、そのほとんどの方が、今年度の接種対象ではありません。
対象は、今年度、65歳以上の5の倍数の年齢になる(なった)方か、100歳以上の方です。
今年度の対象ではなくても任意接種は受けられますが、自治体の補助が無ければかなり高額です。
定期接種の自己負担額は、ワクチンの種類によって大きく異なります。
不活化ワクチンの自己負担額は、熊本市の場合1回11,000円。それが2回。補助があってもなかなか高額です。
一方で生ワクチンの方は、自己負担額4,950円。しかも1回のみ。かなりお安く感じますね。
当院では、どちらのワクチンも在庫していますが、お勧めするのは不活化ワクチンの方です。
なぜなら不活化ワクチンの方が予防効果が高く、それが長く持続することが分かっているからです。
たしかに、自己負担額は大きいですが、どちらが「オトク」か、という観点ではどうでしょう。
任意接種の場合、たとえば当院での接種料金は、不活化が2回で44,000円、生ワクチンは1回9,000円です。
つまり市からの補助は、不活化22,000円、生ワクチン4,050円。不活化の方が大幅にオトクじゃないですか。
そんな風に考えて、この機会には不活化の方を打ちましょう。生ワクチンは、いつでも任意接種できますから。
(参考)熊本市の場合
ワクチン | 自己負担額(1回あたり) | 接種回数 |
---|---|---|
不活化ワクチン | 11,000円 | 2回 |
生ワクチン | 4,950円 | 1回 |
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