偶然にも最近、記録メディアの容量拡大のニュースが相次いだので、その話。興味がある人だけに。
(1)ハードディスク(HDD)
先月Seagateが容量8TBの3.5″ HDDを発表したと思ったら、先週はライバルのHGSTが10TBを発表です。
従来の技術では、HDDの容量を左右する磁気密度は、理論的限界(超常磁性限界)に近づいていました。
そこで、隣接する記録トラックを、屋根瓦のように一部重ねて密度を高めたそうです。なんのこっちゃ。
さらに、HDD内をヘリウムガスで満たし、気流を安定化させて容量を上げたとか。まあよく考えますな。
(2)光ディスク
三菱化学メディアが発表した光ディスクは、1枚1〜2TBの記録が可能になると、今日報じられてました。
記録層を平面ではなく立体的に使用して、記録密度を上げるという、ホログラフィック技術を使うものです。
10年以上前に聞いたことがある、懐かしい方式ですが、あれって地道に研究開発が続いていたんですね。
2TBあったら、“24 – TWENTY FOUR –” 全8シーズンの全話(1話44分)が、楽勝で1枚に入りますが。
(3)メモリーカード
サンディスクが先週発表したSDカードの容量は、世界最大の512GB。価格は799.99ドル。
記録できる写真は10万枚以上。一般人が撮影する写真の、何年分でしょうね。
もちろん静止画じゃなくて動画、しかも4Kの記録を考慮した規格なんでしょうけど。
昔、悩んだ末に最初に買ったHDDの容量は10MBでした。それが26年で100万倍。
最初に買ったUSBメモリの容量は、128MBでした。それが12年で4千倍。
「メモリの集積度は1.5年ごとに2倍になる」という「ムーアの法則」を、現実は完全に追い越してますね。
目次
コメント