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「ベースアップ評価料」は現在未算定

診療報酬が今月「プラス改定」されましたが、そのプラス部分の正味の大半は「ベースアップ評価料」です。
これは、看護師などの医療職員(事務職員を除く)の処遇改善(賃上げ)にのみ使える、追加報酬のことです。
この評価料を算定すれば、すべての患者から受診の都度、職員昇給専用の追加料金をいただくことになります。
熟慮の末、当院では当面、ベースアップ評価料を算定しないことにしました。
職員の給料を上げるために、通常の医療費とは別枠で追加料金をいただくことには抵抗があるからです。
どうやら他の医療機関にも算定を躊躇しているところが多いようなので、しばらくは模様眺めをしてみます。
どのような業種であっても、従業員のベースアップは通常、企業努力で工面するのが本筋。
昇給のために診療報酬を特別に増やした形の今回の改定は、医療機関だけ特別待遇のように見えて心外です。
などと片意地張らず強がらず、さっさと算定すればよさそうなものですが、手続きもそこそこ面倒なのです。
ともかく、国が用意してくれた一種の「補助金」を蹴るわけですから、それ相応の覚悟(頑張り)は必要です。
で、模様眺めとは言いましたが、眺め終わったらどうするかは未定。(つづく)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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