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Appleの研究所

Appleが横浜に、米国外では最大級の研究所を作ろうとしています。来月中旬には着工予定とのこと。
閉塞感のある日本から抜け出したい技術者・研究者からみれば、ちょうど良い受け皿になるかもしれません。
米国企業だけど国内で働けるから、躊躇なく移籍できます。それが日本にとって良いことかどうかは別ですが。
研究所の予定地が、パナソニックの工場跡地に計画されているというのが、いかにも象徴的です。
日本はイノベーションにおいて、少なくとも今世紀はいまのところ、米国におくれを取り続けています。
iPhoneの中には日本製の中核部品がたくさん含まれていますが、完成品は日本の製品ではありません。
勤勉で、器用で、丁寧で、技術には優れていても、飛躍的な発想がなかなか、いまの日本から出てきません。
発明王エジソンは、「発明とは、1%のひらめきと、99%の汗(努力)である」と言いました。
単なるひらめきでは、発明は生まれない。努力が必要なのだと。努力こそが大事なのだと。
しかし考えようによっては、汗(努力)だけでは発明は生まれない、ということもできます。
徹底的に努力した上で、最後に、ひらめきが必要なのだという解釈です。
日本人は勤勉を美徳とし、伝統を重んじ、和を尊ぶがために、個人のひらめきを軽んじる傾向があります。
Appleの研究所が、日本の若者のイノベーションを刺激するものであってほしいです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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