シンガポール航空機(SQ321便)が昨日、巡行中に乱気流に遭遇し、乗客1人が死亡する事故が起きました。
死因は全身打撲とか頭部外傷ではなく心臓発作のようですが、いずれにせよ乱気流がもたらした悲劇です。
乗客・乗員229人のうち、入院等の治療を要する負傷者も80人以上といいますから、かなりの惨事でしょう。
国交省運輸安全委員会によれば、国内では過去20年間に37件の「機体動揺事故」が報告されています。
機体動揺事故とは、乱気流による機体動揺によ り乗客や客室乗務員が重傷を負った事故のことらしいです。
その37件のうち18件が「巡行中」13件が「降下中」に起きていて、離着陸に近い時間帯では少ないようです。
つまりこれは、機体が揺れてケガをするのはシートベルトを着けていない時、ということでしょうね。
となると問題は、安定して飛行中の突然の揺れですね。とくに「晴天乱気流」は予測がつかないといわれます。
シートベルトサインがたとえ点灯していなくても、着席時には常にしっかり締めるのは身を守るための鉄則。
たまたま、トイレに立った時に乱気流に見舞われたら、それはもう不運というほかありません。
昨年9月、シンガポールから羽田に向かうシンガポール航空機(SQ636便)に、私が乗っていたときのこと。
うっかりしてシートベルトを締め忘れて眠りこけていたら、夜中に突然CAさんが私の腰に手を回すのです。
どうやら、シートベルトサインが点灯したため、眠っている乗客のシートベルトを締めて回っていたようです。
横向いて寝てたのをキツく締められたので、後でなかなかベルトを外せず、CAさんを呼ぶ羽目になりました。
まあそのぐらい、シンガポール航空はきちんとしてるということで、今回の件は不幸な出来事なのでしょうね。
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