MENU

フリーアクセス見直し

紹介状なしで大病院を受診した場合、患者から追加料金を徴収する病院が、大幅に増えることになりそうです。
軽症患者の大病院受診を抑制するための制度ですが、これまでは期待したほどの効果が出ていませんでした。
お金で誘導しても受診行動がそれほど変わらなかったわけです。対象を拡大してはたしてうまくいくのか。
ところで、定額負担制度が定着して大病院の受診が抑制されたとしたら、その結果どうなるのでしょう。
紹介状を求める患者が、中小の医療機関に流れます。そこで医者が言うことは、次の2種類考えられます。
(1)病状が重いので、ご希望通り紹介状を書きましょう。
(2)病状が軽いので、紹介は不要です。当院で治療しましょう。
この(2)に対する患者さんの反応は、こうです。
(2– A )では、治療を願いします
(2– B )いえ、紹介状をお願いします
この(2– B )に対して、医者はどのように反応するでしょう。いや、私の場合ではなく、一般論として。
(2– B – ア)では、紹介状を書きましょう
(2– B – イ)いえ、紹介状は書けません
医師には診療を引き受ける義務(応召義務)があるとしても、不本意な紹介まで行う義務はあるのでしょうか。
もちろん私は、(2– B – イ)のような対応はしませんけどね。平和主義者なので。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次