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ワクチン不足の報道

昨夜のNHKニュースが、今年のインフルエンザワクチン不足の問題を報じていました。
こういうことをタイムリーに、そこそこ詳しく取り上げるのは、NHKのいいところ。
ワクチンの製造量と使用量の年次推移のグラフは、厚労省のものよりもずっとわかりやすい。さすがです。
ところが、ワクチン不足になった原因の説明は、かなり貧弱で意味不明でした。
難解になるのを避けたのか。日ごろ地震のメカニズムとか素粒子とかは、詳しく解説してくれるくせに。
東京のあるクリニックの取材シーンあたりから、ワクチン不足のテーマからはだいぶズレていきます。
そのクリニックの薬剤保冷庫が貧弱、ていうかミニ冷蔵庫。しかもドア開けっ放し。見ててヒヤヒヤする。
最後に、「インフルエンザの予防接種」と書かれたフリップを使ってまとめていたのは、次の3点でした。
(1)接種してもインフルエンザにかかる場合もあるので、まずは手洗い・うがいなどで予防を
ワクチン不足の問題に対して、もともとワクチンはあまり効きませんから、という論理。なんか違うと思う。
(2)大人は1回の接種で5カ月前後有効、厚労省は1回で十分効くと言っている
ワクチン不足の問題に対して、もともとワクチンは1回で効きますから、という論理。(1)と矛盾してます。
(3)子ども・高齢者などは、接種時期などを早めにかかりつけ医に相談を
ワクチン不足の問題に対して、本気で予防したけりゃ急いで接種しろと、ワクチン不足の不安をあおります。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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