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正義のウイルス

「正義のウイルス出現」という見出しに、思わず見入ってしまいました。IT系の記事です。医療系じゃなくて。
機器に感染して乗っ取り、他を攻撃するための踏み台にするようなものを「邪悪なウイルス」としましょう。
狙ったサイトをDDoS攻撃などして、使えなくするような悪事を働き、政府機関や企業や社会を混乱させます。
その邪悪なウイルスに乗っ取られるような、セキュリティーの甘いIT機器なら、いっそのこと破壊してしまえ。
それが正義のウイルスの発想なのですが、感染したが最後、その機器は永続的に使えなくなるそうです。
ある正義のウイルスを作った人物は、それを「インターネットの化学療法」だと表現したとか。
大きな被害を防ぐためなら、多少の副作用はやむを得ない、ということなのでしょうか。
江戸の「火消し」を思い出しました。彼らの消火方法は、火事場周辺の家屋の破壊(破壊消防)です。
大火を防ぐためならば、延焼しそうな民家をあらかじめ壊しておくのもやむを得ない、というわけです。
例のランサムウエアに感染したIT機器も、犯人に金銭を支払ってデータを復旧するべきかどうかは疑問です。
そんな脆弱な状態なら、大きな悪事の踏み台にされる前に、いっそ初期化してしまうべきかもしれません。
もちろん、データは常にバックアップしておく(またはクラウドに置く)のが、前提条件ですけどね。
初期化して、OSをインストールして、環境を再構築して、ソフトを1つずつ入れて、最後にデータを戻す。
もともと私は、そんな初期化作業が好きです。書斎は片付きませんが、Macの中はいつも片付いています。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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