「ランサム(身代金)ウエア」の問題について、昨日書きましたが、それで思い出したTVドラマがあります。
『死者の身代金』という、ドラマ『刑事コロンボ』シリーズでも、ごく初期の作品です。
どんな内容だったか思い出すため、録画してあるものを観てみました。原題は “Ransom for a Dead Man” 。
なにしろ70年代初頭のドラマなので、トリックに使う小道具が、なかなか古くて面倒くさいですね。
脅迫状は新聞の見出しの切り貼りだし、電話音声の偽造も、オープンリールテープの切り貼りでやってました。
なんでもデジタルの現代では、合成や偽造は、アナログ時代よりもずっと容易になったかもしれません。
しかし、ITが進んで「IoT:モノのインターネット」の時代になると、ハッキングの危険が出てきます。
とくに自動運転車とか体内埋め込み型の医療機器などは、ハッキングで危険な事故が起こり得ます。
ところが一般家電となると、ハッキング被害にはなぜか、深刻さよりも面白さが連想されやすいようです。
「食器洗い機に致命的な脆弱性! 第三者に皿を洗われる危険性」
ドイツMiele (ミーレ)社の消毒機に、パスワードが外部から取得できる脆弱性が発見されたと報じられました。
何も実害は起きていませんが、IT記事ではこれを「第三者に皿を洗われる危険性」と面白がっています。
「薄いコーヒーが好みなのに、毎回濃いコーヒーを飲まされる恐れがある」
これは、専門家のシンポジウムで、コーヒーメーカーがハッキングされる危険を、面白おかしく述べた発言。
家電をハッキングして、こんないたずらどうでしょう、みたいな「大喜利」で、ネットは賑わっています。
「ウォシュレットをハッキングされて、不本意なタイミングで尻を洗われる」
私がさっそく思いついたのがコレ。もうすでに、誰かネット民が考えたでしょうけど。
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