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タミフル安くなります

抗インフルエンザ薬「タミフル」の後発品(ジェネリック医薬品)が初めて、製造販売承認されました。
沢井製薬から6月に発売される、「オセルタミビルカプセル75mg「サワイ」」という、長い名前の薬です。
後発品は原則として、有効成分の名前である一般名(generic name)+「会社名」で名乗るきまりなのです。
現在の、医療費としてのタミフル(先発品)の価格、いわゆる「薬価」は、1カプセル283円です。
後発品が初めて収載され、しかも沢井製薬1社だけなので、薬価はたぶん先発品の5割になるのだと思います。
1日2カプセル(朝晩)を5日間内服するとして、医療費の差は約1,400円、3割負担なら400円ぐらいです。
実際の薬局での支払には、調剤料やら指導料やら加算などが加わって、400程度の差は埋没しますけどね。
それに抗インフルエンザ薬なんて、生活習慣病の薬のように1年中内服するわけでもありません。
だから人気がなかったのか、このたびジェネリックを発売することになったのは、沢井製薬1社だけでした。
一方で、降圧剤(高血圧治療薬)の「アイミクス」は、20社から後発品が発売されることになりました。
やはりこの手の生活習慣病治療薬は、大人気のようです。しかも最近はやりの「配合錠」ですしね。
2種類の降圧剤「アムロジピン」と「イルベサルタン」をミックスした薬なので「アイミクス」です。
その一般名「イルベサルタン/アムロジピンベシル酸塩」は長すぎるので、後発品名は「イルアミクス」です。
10社以上から発売される後発品は、先発品の4割の薬価になるはずです。これは患者さんにはありがたい。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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