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機上の診療もどき

白状しますと、ホノルルに来ています。個人的な事情や思いが色々とあって、念願の初ハワイなのです。
予定は大幅に狂いましたが、今日は1日、遠出せず、ワイキキ周辺の観光や食事や買い物に明け暮れました。
明日帰国します(予定通りなら、という前提ですが)。
当初からから、2泊4日のハワイ旅行という計画自体が少々厳しいものでしたが、それは仕方ありません。
万一のトラブル(帰国がずれる、等)を想定して、5連休のうちの最終日は予備日にしたかったのです。
ところが台風15号のおかげで、1泊4日の弾丸ツアーになってしまいました。
残りの2泊は、機中泊と習志野泊です。成田空港で寝た方も多かったので、私などまだラッキーな方です。
実際に、成田空港で一夜を過ごした後にホノルルにやってきた方々に、今朝ホノルルで出会いました。
ひと組は、初老の夫婦。空港で雑魚寝で過ごした後の国際線は、さぞかしお疲れだったことでしょう。
もうひと組は、幼児を連れたご家族。これもまた厳しい状況だったでしょうね。ホノルルで癒やしてください。
そういえば、関空から乗って来たデルタ航空ですけどね、機中でちょっとしたトラブルに遭遇しました。
私の後ろの席の方(ご老人)が、トイレに行く途中で一瞬意識を失われたのか、通路に転倒されたのです。
日本時間だと午前3時前ごろの出来事ですから、機内は真っ暗で乗客はほとんど寝ている時間帯でした。
私の席のすぐ斜め前での転倒だったので、行きがかり上、私が診察(といっても、問診+α)を行いました。
幸い、仰臥位で下肢を挙上してしばらくしたら、話ができるようになり、顔色も戻りました。
いつぞやの心肺蘇生事件を思い出しましたが、今回は着陸までには元気になられたのでホッとしました。
降機前に、デルタ航空のCAさんが上等な赤ワインを1本私に差し出しましたが、それは頂きませんでした。
弾丸ツアーの真っ最中にそんな「生もの」をもらったら、きっと邪魔になると思ったからです。
もちろん、お断りしたときの文句はこうです。「そのようなお礼に値する事など何もしておりません」。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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