令和元年になって3カ月を経過しました。
個人的には、電子カルテ上の重大なトラブルもなく、せいぜい書類上の元号を手書きで修正する毎日です。
問題が起きるとすれば、和暦年が日付関数に組み込まれたようなコンピュータシステムでしょう。
大分県の佐伯市と臼杵市では、日付の間違いが元で建設工事の入札がやり直しになるトラブルが起きました。
「和暦年2桁+月2桁+日2桁」の6桁コードで日付を表すシステムが、「平成」前提だったのが問題でした。
ちょうど「西暦2000年問題」と同じ状況下のエラーです。プログラムの修正が不完全だったのでしょうね。
こんなこと言うと不謹慎だと叱られるかもしれませんが、「令和」だって数十年以内には終わります。
元号を、暦年を表示する際に使うことには、異論はありません。日本固有の伝統的表示ですから。
ただ、何らかの判断の基になる日付関数に使うのは、もう元号はやめて、西暦に統一してもいいと思います。
データ入力はつねに西暦にすること。「元号年→西暦年」の変換プログラムを組み込まないことです。
最終的な文書、画面表示や印刷物には、「西暦年→元号年」の変換によって元号表示を使ってもよいでしょう。
その部分が間違えたところで、たいしたトラブルにはなりませんから。
プログラムには西暦だけを使って和暦を使わなければ、あと8千年近くは安泰ですね。
問題が起きるとすれば、次は「西暦1万年問題」。西暦を5桁に改修しなければ、確実にトラブルになります。
そのとき人類はまた、右往左往するのでしょうか(あるいは、すでに滅亡しているか)。
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