ワクチンの「過誤接種」の中には、有効期限切れワクチンを接種した事例があります。もちろんNGです。
医薬品ではなく消耗品であっても使用期限を過ぎたものは、滅菌期限切れ等の理由で医療現場では使えません。
棚卸しで備品の期限をチェックしていたら、期限切れ間近のシリンジ(注射器)がたくさん見つかりました。
そのうちのひとつが、テルモ FNシリンジ1ml(27G針, 植込式)という「ローデッドタイプ」です。
デッドスペースの少ないシリンジは、当初はバイアル内の液量が少ないコロナワクチンの接種で重宝しました。
その後のインフルワクチンの不足に際しても、ワクチン節約のために、ローデッドシリンジを使い始めました。
FNシリンジが品薄になりそうだったので大量購入したら結局大余りとなり、不良在庫を抱えているわけです。
いまではインフルエンザワクチンは潤沢に流通するようになったので、特殊な工夫は必要がなくなりました。
またコロナワクチンも1本1人分のシリンジタイプとなり、ローデッドシリンジは不要となりました。
インフルはともかく、コロナワクチンは定期接種の希望者が激減しています。接種時期も3月で終わりました。
当院には未使用のファイザーワクチンが5本残りましたが、全部薬品卸に返品しました。その約束でしたから。
かなりの高額品なので、返品ができないというのなら、もう今後はコロナワクチンにはとても手が出せません。
さて、来シーズンは接種希望者がどのぐらいいるのか。そもそも定期接種制度が続くのか、それすら疑問です。
(写真は、当院の本日時点での「テルモ FNシリンジ1ml(27G針, 植込式)」の在庫)

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