MENU

マスク装着拒否のせいで飛行機から降ろされた男

機内でのマスク装着を拒否した乗客が原因で、ピーチ・アビエーション機が臨時着陸する騒動がありました。
マスクを着けない搭乗を許しておきながら上空で問題をこじらせた点では、航空会社にも落ち度がありそう。
とは言えこの男も、いかに言い分があろうとも、その振る舞いがもたらした結果に対しては、責任重大です。
他の乗客が撮影したらしき動画では、男は比較的大人しく、ひたすら屁理屈を言い続けているように見えます。
しかし動画には映っていませんが、この男の言動は最終的に、安全運航に差し障るまでに至ったのでしょう。
CAさんたちは、航空機内では保安要員でもあり、その要員を脅かす言動は、航空機の安全に影響します。
生命の安全の観点からは、飛行機でゴネるのとレストランでゴネるのとでは、天と地ほどの差があるのです。
さいわい私は、それほどひどい場面に遭遇したことはありませんが、機内のクレーマーは時々見かけます。
ある時、後ろの席の男性が、出されたシャンパンの栓がすでに開いていたことに、すごく腹を立てていました。
しかし缶や瓶入りの飲料は、機内ではCAさんがギャレーで開栓してから座席まで運んでくるのが普通です。
開栓時に泡が飛び散るのを防ぐためか、法律上の問題(酒類販売とか税金とか)かは知りません(調査中)。
いい大人なら、そんな些細なことに目くじらを立てず、「ありがとう」と笑顔で受け取るのが正しい態度です。
クレーマーとは、自己中心的な主張を押し通して、お詫びと何か特典を得ることで満足する人種なのでしょう。
件のマスク拒否男は、その筋の人でもなければ酔っ払いでもなく、一見紳士然としているだけにタチが悪い。
この男、いまツイッターで「マスク未着用途中降機乗客」と称して、自分の正当性を主張しているようです。
例によってネット民は、彼を批判する者と擁護する者に分かれて盛り上がり中。さて、しばらく見守ろうっと。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次