マスクの違いによる新型コロナ感染のリスクについて、国立感染症研究所などが調査結果を発表しました。
東京都内の発熱外来などを今年6月から7月にかけて受診した、ワクチン未接種の成人が対象です。
・会食でマスクを外していた人は、会食をしなかった人に比べて感染するリスクが3.92倍
・会食していた人では、不織布マスクに比べて、ウレタンでは1.87倍、布やガーゼでは1.82倍
以前から言われてきた通りですが、いまだに当院の受診者にも、ウレタンマスクや布マスクの方が目立ちます。
不織布の方がいいですよと、やんわり告げたりもしますが、コスト面もありますから、あくまでやんわりです。
マスクなんてものは、息苦しくてナンボです。呼吸が楽であればあるほど、感染防御力は劣ると考えましょう。
せっかくの不織布マスクなのに、残念な着け方をして台無しにしている人をよく見かけます。
たとえば、鼻の部分のワイヤーをほとんど曲げてなくて、板状のマスクを顔に乗せているだけの人。
顔の凹凸にフィットしてないので鼻の両側がスカスカで、どう見てもウイルスの出入りが自由自在です。
テレビで政治家のマスクを見ると両極端ですね。マスクの着け方ひとつで、その人の信頼度がわかります。
前にも書いたように、診療中に私は、不織布マスクを2重に装着しています。
1枚目のマスクの上縁の漏れを塞ぐために、2枚目のマスクを少し高めにずらして着けます。
そのような目的であれば、2枚目を装着するかわりに、1枚目の上縁をテープで目張りしてもよいのです。
呼気が抜けてメガネが曇るのを防ぐために目張りする人がいますが、まさに同じ理屈です。
ただ、テープまけが心配なのと、目張りでは見かけがアレなので、少々暑苦しい2重マスクにしているのです。
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