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抗原検査キットのネット販売解禁と医療機関への配布開始

新型コロナウイルスの「抗原定性検査キット」のネット販売が、解禁されることになりました。
薬局での販売はこれまでも認められていましたが、それは薬剤師が使用方法を説明することをが条件でした。
ところが今後は、対面での説明なしに、ネットで誰でも簡単に買えます。
せいぜい、通販サイトの画面上での説明に対して、「了解」ボタンを押すことが求められるぐらいでしょう。
もともと「偽陰性」が出やすい検査法ですが、検査手技が悪ければなおさら、検出感度は下がります。
その陰性判定を鵜呑みにして油断してしまうと、もしも偽陰性なら感染拡大につながってしまいます。
さらに重要なのは、陽性だった場合にどうすべきか。「感染者」としての対処や療養のルール作りです。
陽性者が「確定診断」のためにいちいち医療機関を受診するようでは、意味がありません。
健康フォローアップセンター(陽性者登録センター等)による健康観察が受けられる体制整備が必要です。
一方で、医療機関が発熱外来等で使う抗原検査キットが入手しにくいことが、最近問題となっています。
そこで、医療機関等への抗原検査キットの配布が始まりました。当院も本日、医師会から配布を受けました。
このキットは、PCR検査希望者に順番待ちの自家用車内で使ってもらうことを、当院では考えています。
とくにに、高齢者や重症化因子を有する方などには、PCR検査の前に試みる価値はありますね。
陽性なら、新型コロナ治療薬(ラゲブリオなど)をすぐ処方することができます。これは大きなメリットです。
なお、入手したキットの数が限られているので、一般の希望者に配布するわけにはいきません。悪しからず。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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