新型コロナワクチンの追加接種(3回目接種)が低調だといわれるので、自験例を分析してみました。
当院は原則として、かかりつけの方とその配偶者に限定して、1回目・2回目の接種を行いました。
その数は約600人。そのうち65歳以上の方は約200人でした。ほぼ全員が、2回目から6カ月経っています。
3回目は、65歳以上の方は95%が接種を済ませていますが、64歳以下では4割程度の接種率です。
詳しく見てみると、50代の接種率は7割でしたが、40代以下(300人)では3割を下回りました。
もともと接種率の低かった若年層で、3回目の接種率がさらに低いという、ある意味予想通りのデータです。
とは言え、若年層にしては接種に積極的だったはずの人たちなのに、こと3回目には消極的なんですね。
オミクロン株の感染者が若者に多いことにも、おそらく関連がありそうです。
しかし一方で、ワクチンを接種したのに感染する方が多いことも、毎日の発熱外来で実感しています。
今年3月以降に、当院でPCR陽性と診断した18歳以上362人のうち、3回接種済の方が67人もいました。
その中には、3回目接種の翌日の発症(発熱)という、副反応かと疑うようなケースも含まれます。
言われているように、3回接種しても感染します。でも重症化しない(はずだ)と、信じたいところです。
ただし感染すれば、たとえ軽症でも(無症状でも)感染力があります。そこなんですよね、問題は。
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