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シドニーの車窓から

帰国しました。羽田3タミで手続きを終えて入国すると、千人規模の群衆が私を出迎えてくれていました。
え、私じゃない? あとで聞いたらドジャースでしたか。それ知ってたら、制限エリア内で待ってたのに。
でも選手たちは結局、一般の出口からは出てこなかったようですね。出待ちの方々には、残念でした。
さて、私の話いいですか。家を出発してから帰宅するまで74時間。シドニー旅行もなかなかの強行軍でした。
シドニーには、英国植民地時代の影響を残す、映画に出てきそうな格調高い建物がたくさんありました。
自動車が左側通行というのも馴染めます。日本車は東南アジアほど多くない。ランニングしてる人が多い。
歩行者用信号は青の時間が短く、約5秒ほどで赤になります。青を待っていた人だけが渡れるぐらいです。
これって、車の右左折を妨げないので良いと思います。日本はダラダラ渡るし、駆け込み横断が多いですよね。
で、昨日書いた「電車を寝過ごした」話。
オペラハウス最寄りの「サーキュラー・キー駅」から空港方面行きに乗ったんですね。で、眠りこけた。
乗務員の声で目覚めました。車輌の前と後ろから2人が同時に乗り込んできて「車内改札」をするようです。
長距離列車ならまだしも、街中の普通電車でやるなんて、もしかしてこの路線はキセルが多いんですかね。
2人が前後から挟み撃ちというのが、いかにも「逃がしませんよ」みたいで、本気度を感じました。
昔の改札と異なるのは、乗客が提示するのが、切符じゃなくてスマホかクレカ。これがいかにも現代風です。
私も、乗務員が差し出した携帯端末にクレカをタッチしたら、はいOK、みたいな顔でした。
エアポートリンクの車輌は2階建です。私はその2階席に座って、のんびりと車窓の風景をながめていました。
そのときハッと気付いたのです。こんな風景、今朝は見てない。のどかすぎる。さては乗り過ごしたかっ!
ちょうど電車は駅に停まっていました。がしかし、私は動きません。その次の駅で降りることにしたのです。
「あ、あの客は乗り過ごして慌てて降りたな」とバレるのを防ぐためです。誰が見てるかわかりませんからね。
私は次の駅で悠然と、「さて、着きましたか」のような顔で下車したのでした。
もちろん、慌てて反対側のホームに移動してはなりません。誰が見てるかわかりませんからね。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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