耳を塞がないヘッドホン

イヤホンで音楽聴くなんて、ましてジャズやクラシックを聴くなんてあり得ない、と思ってたのも今は昔。

たしかに、ジャズ喫茶に通ったりシステムコンポに懲っていた学生時代の、あの頃の音響環境は良かった。
ただし夜は、下宿の大家さんに怒られないように、「テクニクス」のヘッドホンEAH-520で聴いていました。

時が移り、私もいつのまにか「AirPods」で音楽を聴くようになっていますが、けっして満足はしていません。

自宅を新築した際に、ついに念願の、防音仕様のオーディオルーム(兼書斎)を構築したのです。
ところが、熊本地震でスピーカーが倒壊・転落、ケーブルは断線。再びAirPods生活に戻っってしまいました。

でもやはり、大音響で高音質の音楽鑑賞が忘れられず、地震の数か月後に、高級ヘッドホンを購入しました。
いまでも、クラシック音楽をじっくり聴く時は、そのプリン色の「ゼンハイザーHD598」の出番です。
ですがそのプリン色のゼンハイザーは、ちょと重いんですね、AirPodsに慣れた身には。

最近、軽いと評判のヘッドホンが気になっていたのですが、その新色が出たので買ってしまいました。
NTTの音響ブランド「nwm(ヌーム)」の、オーバーヘッド耳スピーカー「nwm ONE(ヌーム ワン)」。

耳には何も接触せず、スピーカー部分が耳から完全に離れている、きわめてオープンな構造。
外部への音漏れを防ぐ仕組み(外向けのノイキャン)があり、逆に外部音は遮断しないので開放的なのです。
家人に確認してもらいましたが、大音響のバッハの「シャコンヌ」がまったく音漏れしていませんでした。

AirPodsよりも高音質で耳も痛くならないし、ゼンハイザーのような圧迫感や重量感がないので疲れません。
しかも、試しに隙間から綿棒を入れたら、音楽聴きながら耳かきもできちゃいました。これはオススメです。

(写真は、「nwm ONEファントムグレイ」と「ゼンハイザーHD598」)

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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