人工知能について書かれたある文章を読んでいて、面白い表現に出会いました。
「Googleの翻訳手法は、『知力』ではなく『筋力』である」
人が翻訳をするときは、原文を読んで情景を思い浮かべ、いろいろ連想し、文脈に沿った言葉を選びます。
しかし人工知能の翻訳に、そのような感慨はありません。
サーバー内にある膨大な例文集の中から原文と一致するものを探し出し、ヒモ付けられた対訳を表示する。
単なる「機械的」な照合作業です。
これはもちろん、Google翻訳に限らず、コンピュータがやること全般にあてはまることでしょう。
だから人工知能は、何も無いところから新たに何かを作り出す「創作活動」はできないわけです。
しかし、何らかのデータベースを完備すれば、「創作活動」に似た働きをすることは、いくらでも可能です。
すなわち、
(1)データベースの中から、与えられたテーマから連想される事柄をいくつか選ぶ。
(2)データベースの中から、テーマとは無関係の事柄もいくつか選ぶ。
(3)これらを組み合わせて、物語を創作する。
考えてみると、人間の創作活動も、似たようなものかもしれません。現に私のブログもそうですから。
(1)思いついたテーマから、連想をふくらませる。
(2)テーマとは関係の無い、雑念がからまる。
(3)これらを組み合わせて、ブログを書く。
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