4年前の白川水害で吉原橋が損壊して以来、私が通勤ルートを変えたことは、前にも書いた通りです。
あの洪水では、まさに私が渡ろうとする橋が濁流に飲み込まれていくのを見て、必死にUターンしたのでした。
通行止めになった吉原橋は、暫定的に改修されましたが、そのすぐ下流に新しい橋の建造が行われていました。
その、場違いなほどに立派な橋が、先月完成しました。大きいです。隣の旧吉原橋が歩道橋に見えるほどです。
新しい吉原橋は完成して1カ月以上経つのですが、私にとっては昨日が「渡り初め」でした。
舗装も美しいその橋を、南向きに渡り終わって少し走るとしかし、そこで道路はプッツリと途切れます。
その先に続くのは、両側を田んぼと畑に挟まれた、ひどく狭い農道です。竜頭蛇尾という言葉を思い出します。
橋の北側の道路も、急激に狭くなって、ひどいヘアピンカーブで段丘崖を登る坂道につながります。
結局、橋とその周辺だけが極端に立派になり、浮いています。洪水対策だから、それで良いのでしょう。
吉原橋の名前からは、遊郭の「吉原」を連想します。江戸の吉原は昔、葦(アシ)の湿地帯だったそうですね。
「葦(アシ)」は「悪し」に通じるので、「葦(ヨシ)」の読み方に変わり、字も「吉」があてられたとか。
吉原橋から下流を見ると、大きな砂州があります。この付近も昔は、葦原(アシハラ)だったのでしょう。
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