診療の予約受付開始時間を今月から変更したことは、前にも書いたとおりです。
ネット予約は8時開始のまま、電話と窓口は8時半に遅らせて、約3週間ほど様子を見てきたところです。
じつは他院では圧倒的に、当院とは逆の優先順位にしているところが多いのです。
近隣小児科医院を5軒ほど調べてみると、みな窓口受付を先に開始して、ネット予約は少し遅らせています。
ネットでの受付時刻を、窓口受付よりも30分遅らせているところが2軒、25分が2軒、15分が1軒でした。
つまりこれらの医院は、朝いちばんに窓口に来た患者さんをまず、最優先で診察しようという考え方です。
その意図はわかります。しかしそれは、朝いちの来院者が必ず重症であるという仮定に基づくものです。
私の経験上、病状をひどく心配している方が、早朝から窓口を訪れますが、たいていは比較的軽症です。
あまり窓口を優先すると、診療は結局、窓口に来た順になり、予約システムが意味をなさなくなります。
予約制のメリットは、予約時間にちょうど間に合うように自宅を出れば良いことにあると、私は思います。
窓口で記名して順番を取り、あとはずっと待合室で待つ、という昭和なやり方は、なるべく避けたいのです。
そこで思い切って当院では、他院とは逆に、ネット優先にしました。ネット予約を誘導するためです。
8時半までには、午前中の予約枠は埋まります。しかし、電話や窓口予約用の枠は、いつくかとってあります。
8時半になって、電話が鳴り始めたら、その枠を使って予約を入れていきます。
ネット予約では、ある程度病状が重い人が早めの順番をとっていると推測しますが、詳細は不明です。
一方で電話・窓口予約の場合は、病状をお尋ねした上で、重症度を判断して予約枠を割り振ることができます。
ネットと電話・窓口の予約可能枠数は、20対10程度に設定し、曜日によってその比率を調整しています。
院内で長くお待たせしないのが予約制の利点なので、このような予約法をとっていることをご了承ください。
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