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犯罪捜査というニッチ市場

FBI長官は昨日、iPhoneのロック解除の一件に関して、こう発言しました。
(1)FBIは民間組織から、ロック解除ツールを購入した
(2)このツールでは、iPhone 5sやiPhone 6以降は解除できない
もちろん、現行iPhoneのロックについては、今後解除できたとしても、FBIがそれを言うはずがありません。
このたびFBIが解除ツールを購入したのは、「Cellebrite」というイスラエルの企業だと言われています。
さらにそのCellebriteが、日本の「サン電子株式会社」の子会社であることが、話題になっています。
サン電子のサイトを見ると、「犯罪捜査用システム」という製品群が、たしかにあります。その冒頭に、
「各国の警察、軍、法執行機関、諜報機関等で(中略)データ抽出の際に使用されている」とありました。
こりゃまた怖ろしげな顧客を、相手にしているようです。警察が、いちばんマシに思えてくるほどです。
こんな会社が日本にあったのかと思いますが、でも、こういうメーカーの存在理由は、確実にあるわけです。
さらにサン電子のサイトを見ていくと、その犯罪捜査用システムには、3つのラインナップがあるようです。
(1)UFED Touch:タッチパネル式で簡単操作。なるほどこれなら、犯罪現場に携行しやすいですね。
(2)UFED 4PC:PCにインストールするタイプ。Windows専用ですか。この世界でもそうなんですね。
(3)UFED CHINEX:中国製端末からのデータ抽出専用の、オプション。やっぱり中国は別格ですか。
携帯電話買い替え時のデータ移行事業が転じて、犯罪捜査用データ抽出では、世界的な企業となったサン電子。
「ニッチな市場で世界No.1を目指す」と社長も言ってます。たしかにニッチですが、確実に成長分野ですね。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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