第8週(2/19-25)の定点当たりインフルエンザ観測数は、全国22.64、熊本県19.00、熊本市15.60でした。
いずれも前週より減っていますが、とくに流行の早かった熊本では、全国に先駆けて終息に向かっています。
そのかわり、いま目立って増えているのが感染性胃腸炎です。
今シーズンのインフルエンザは胃腸炎症状を伴うケースが多いので、よけいややこしくなります。
胃腸炎で困るのは、乳幼児の脱水症や年長児などの低血糖症状と、家族内で感染を広げやすいことです。
便のウイルス検査をすることもありますが、ウイルスが検出されたからと言って、治療法は変わりません。
この時期、食中毒はあまりないので、たいていは、ウイルス性と決めつけて対症療法あるのみです。
そうはいっても、とくに年長児や成人の場合には、発症の数日前に食べた食事内容をいちおう尋ねます。
ノロウイルスのように、潜伏期が1日、2日のものもあれば、O157のように1週間近いものもあるのです。
思い当たるものは無いという方でも、よくよく尋ねると、鳥刺しやBBQなどを思い出してくれたりします。
外食後に胃腸炎を発症した方が、同じ店で食べた友人も2,3人同じ症状だと言う場合は、保健所に連絡です。
これまでに3,4回、そのような連絡をした記憶があります。有名な某居酒屋チェーン店もありました。
国際線の旅客機では、機長と副操縦士が、機内食で別メニューを食べることはよく知られています。
万一の食中毒に備えて、2人がともに発病するリスクを考慮したものです。
でも、その万一が起きた時、ヘタしたら、乗客の約半分が胃腸炎を発症するわけですよね。こりゃ大変。
考えただけで修羅場です。トイレは足りるのか。
機内食の調理等には厳しい衛生管理をしているとは思いますが、くれぐれもしっかり、お願いします。
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