MENU

元号は誰が決めるべきか

新元号のことばかり書くのもナンですが、ネットでは、せっかくの盛り上がりに水を差す文章も目に付きます。
「令」の字が「命令」「指令」に通じるという理屈の、批判的なブログも目にしました。
たしかにこの漢字の原義は「お告げ」であり「みことのり」です。なのでそれを問題視する人もいそうです。
「字通」には、「礼冠をつけて、跪いて神意を聞く人の形」だとあります。象形文字です。
ですけどね、元号としての「令和」の出典は、万葉集に出てくる「令月」と「風和」です。
「令」の字が、「よい・めでたい」の意味で使われている文章からの採用です。
もう万葉の昔から、「令」にはそのような意味もあったのです。それだけの話じゃないですか。
「令和」批判の文章は、どのような事柄でも人それぞれの解釈があることの現れ。言論の自由です。
読者としては、ああそういう考えもあるのか、というぐらいの受け止めで良いですよね。
日本人がこれから何十年もの間、ずっとお世話になる元号に、いまさらケチを付ける人の気が知れません。
ここは大人になりましょう。もっと建設的なことを議論しましょう。令和時代の到来を祝いましょう。
でも改めて考えたのですが、元号を政府が決めるから、政権批判に便乗した形で批判を浴びてしまうのです。
いっそのこと、元号決定を天皇の「専権事項」としてはどうでしょう。
有識者等に元号案を出させるところまでは、政府がお膳立てするけど、最後に決めるのは「新天皇」。
しかも、それを発表するのは、即位の当日。これ、いいじゃないですか。ではまず、憲法改正から。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

コメント

コメントする

目次