「グリーンランドを買収する」「メキシコ湾の名称をアメリカ湾にする」「パナマ運河を米国が管理する」
いやはや、トランプ氏は言いたい放題ですね。
小学校の頃「世界最大の島」だと習ったグリーンランドですが、さほど関心のある場所ではありませんでした。
メルカトル図法で見るとアフリカ大陸よりも巨大なのに、なぜ「島」なんだろうと思った程度です。
地図では真っ白に塗られていて、いったい上空から見たらどんな景色なんだろうとも思いました。
今回の報道で初めて、それがデンマークの自治領だと知りました。少なくとも三井鉱山の所有ではなかった。
日本から欧州に向かう航空便は、そのグリーンランド上空を飛んでいます。いわゆる「北回り」ルートです。
一方で欧州から日本へは、ヒマラヤのジェット気流を追風に中央アジア上空を飛ぶ「南回り」ルートです。
ロシアによるウクライナの軍事侵攻後、ロシア上空を避けるかなりの大回りのルートになってしまいました。
しかし3年前の迂回開始当初は、JALは往復とも北回り、ANAは往復とも南回りを飛んでいました。
いま、羽田–ロンドン間を飛んでいるのは、ANAとJALとブリティッシュ・エアウェイズ(BA)です。
3つの航空会社すべて、ロンドン行きは北回り、羽田行きは南回りで、いまは飛んでいます。
ただ、日本の航空会社とBAでは、同じ北回りでも飛行ルートがかなり異なりますね。
ANAもJALも、ベーリング海峡を経てアラスカを少しかすめ、やや大回りでグリーンランドに向かいます。
ところがBAは、アラスカのど真ん中を横切り、カナダ上空を飛び、最短ルートでグリーンランドに至ります。
BAだけがカナダ上空を飛び、日本の航空会社は飛ばない(飛べない?)というのは、なんだか残念です。
いつか北回りルートで欧州に飛ぶ機会があったら、グリーンランドのど真ん中を上空から見てみたいものです。
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