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機窓からのガクブル光景

新型コロナワクチン「コミナティ筋注」の第2便が昨日、ベルギーから成田に届きました。
運んだのは前回と同じANAの9648便で、機材も前回と同じJA891A(その後ジャカルタ往復したのも同じ)。
二度の重責を担うほどなので、よほど優秀な機材なんでしょう。B787-9 Dreamlinerの、まだ3歳。若手です。
一方で、飛行中にエンジンがバラけてしまったユナイテッド航空328便のB777-200は、26歳のご老体。
機窓から、火を噴きガクガク震えて壊れつつあるエンジンを見た人は、生きた心地がしなかったことでしょう。
それでも果敢に、動画撮影だけは忘れない乗客の根性はすばらしい。きっと事故原因究明にも役立つはずです。
ニュースを見ていて、以前当院で使っていた、ガクガク揺れながら激しく回る遠心分離機を思い出しました。
エンジンでなくても、高速回転中の機械は大きな運動エネルギーをもっています。破損したら大惨事です。
まして、あのガクブルエンジンが破裂爆発したら、機体もただでは済まないでしょう。
件のユナイテッドと同系列エンジンを搭載したB777-200は国内に32機あり、すべて運航停止となりました。
そのうちの1機(JA8978:23歳)は、昨年12月にエンジン破損を起こした前歴があります(JAL904便)。
記事を読み返すと、那覇空港離陸の9分後に緊急着陸を宣言し、その30分後に空港に戻って着陸したようです。
爆発音に続き、破損した半裸のエンジンを晒して飛ぶとは、乗客にとって怖すぎる30分間だったことでしょう。
飛行機は安全な乗物だといいますが、万一の事故の際は、被害が甚大だし恐怖の時間も長いのです。
ともかく、事故原因を究明して再発を防ぐしかありません。どっちみちB777は、やがて退役なんですけどね。
というわけで、コミナティ不足問題を書くつもりでしたが、話が脇道に逸れたまま戻ってきませんでした。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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