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減ったと思うのはまだ早い感染者数

祝日だからでしょうか。今日の発熱外来は、10時前には夕方6時までの予約枠がほぼ埋まってしまいました。
これは、日曜日の当番医の時よりもハイペースです。
というわけで今日も、熊本県新型コロナ相談窓口に電話して、当院への紹介をストップしていただきました。
担当者はいつも、「あー、そうなんですねー」と寂しそうな声で応じてくれます。
全国の新規感染者数は減少傾向が続き、熊本も255人でした。木曜日としては明らかに減っています。
しかしながら何度も書いてきたように、検査態勢が手薄な日曜祝日後の数字は、アテにはなりません。
本当に減ったかどうかは、来週判断しましょう。
それにもしかすると、連休中の人の移動や行楽地等での密集で、翌週以降また感染者が増えるかもしれません。
とは言え、以前のように感染者数の数字の増減を見て一喜一憂することは、もうそろそろやめにしましょう。
病床のひっ迫率等は重要ですが、感染者数自体を以前と同じ重みで受け止めるべきかどうかは疑問です。
ただし、コロナ診療の玄関口とも言える当院のような発熱外来では、感染者数の推移にはとても敏感です。
とくに、発熱外来受診者の数、陽性率、濃厚接触者以外の感染者数などは、今後を占う重要な情報です。
なので、感染者の年齢と診断日など最小限の情報を、リアルタイムで登録・参照できる仕組みが欲しいですね。
いまの発生届は、感染者情報と将来の分析に必要な項目を盛り込みすぎて、迅速な入力には不向きなのです。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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