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新規感染者の届け出作業にムダがありすぎ

PCR検査や抗原検査で陽性(=新型コロナ感染)と診断した場合、熊本市の医療機関は3つの届出が必要です。
(1)発生届(「HER-SYS」入力またはFAX)
氏名、生年月日、住所、電話番号などの個人情報や、検査法と日付、症状や持病、予防接種歴等を登録します。
原則として、HER-SYSのフォームへの「手入力」です。一人当たり数分を要す上に、記入ミスもあり得ます。
以前は私もHER-SYSに入力していましたが、いまはFAXでの発生届提出に切り替えています。
電子カルテのデータをそのまま発生届の体裁で印刷できるようにしたので、個人情報の記載ミスはありません。
予防接種歴や持病については追加入力が必要ですが、所要時間はせいぜい30秒程度でしょう。
(2)入院チェックシート(FAX)
氏名、生年月日、住所、電話番号などの個人情報と、症状や持病、入院の必要性、処方内容等を記載します。
すべて手書きしてFAXです。そしてお気づきのように、HER-SYSに入力した内容とかなりダブります。
そこで、発生届と同様に、電子カルテのデータをそのままチェックシートの体裁で印刷できるようにしました。
(3)保健所への電話連絡
氏名、生年月日、住所(区のみ)、電話番号を、口頭で連絡します。保健所の方がそれを聞いてメモします。
医療機関が届け出た(1)(2)と「突合」して、データに不足がないかを確認する重要な作業だそうです。
医療現場ではいま、新規感染者を診断するたびに、これだけの届出や連絡を強いられています。
もちろん重要な作業ではありますが、同じ情報を何度も入力・記載しなければならないムダに辟易しています。
最後の電話連絡など「ムダの総仕上げ」でしょう。もっとスマートな届出システムは構築できないんですかね。

この記事を書いた人

医療法人ひまわり会 つるはらクリニック 院長

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